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リンケージ藤波

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清水歯科
院長
清水 雅雪

1946年生まれ
1970年愛知学院大学歯学部卒業
1973年名古屋市にて開業
1980年よりスウェーデンイエテボリ大学リンデ教授、ニーマン教授、奥羽大学岡本浩教授に教えを受け現在に至る
スタディーグループてんとう虫/P.A.Fの会




21世紀の歯科医療は予防中心型

21世紀の歯科医療は、20世紀型の“治療中心型の医療”から、“疾病の予防型・管理型”あるいはさらに進んで“健康づくり”へと進んでいくべきだと考えられています。いままでのように、一部の人、一部の歯科医院だけでなく、すべての人、すべての歯科医院が、健康づくりを目ざしていくということです。つまり、“自分の健康は自分で守る”から“みんなの健康を患者さんと歯科医院がいっしょになってつくる”という方向へ考えを変えていく必要があるのです。

 患者さんの歯と口の健康づくりを支援する環境づくりを各歯科医院が整え、予防的なシステムが定着すれば、齲蝕も歯周病もさらに減少するでしょう。


予防は患者獲得の切り札でもある

日本人の口の中は、現在のところ、歯科医師・歯科診療所数が増加したにもかかわらず、処置歯数の増加・健常歯数の減少をきたしているのです。これは、痛くなれば歯科医院に行く、何もなければ受診しないという、痛みを中心にした歯科医療そのものが行きづまった結果と考えられます。

 そして一方、いままでは「予防は儲からない」という意識が一般的であったことはたしかでした。患者さんと価値観を近づけるのには時間がかかるにもかかわらず、料金の裏づけがないこともあって、なおざりな指導に終始し、患者さんの予防に対する意識を変えるまでには至らないままに診療を終えるというのが、残念ながら一般的な現状でしょう。

 ところがいまや、本来の医療をしたい、そして低成長下での医療づくり戦略としても患者さんを獲得する切り札の一つとして、歯科医師側も臨床で予防歯科に真剣に取り組もうという気運が高まっています。

 高齢社会に突入した今日、生涯自分の歯で咬みたいという気持ちが強まっています。患者さんは、いままでのように痛くなったら近所ですますという時代から、すこし遠くても、予防に熱心で適切な定期管理を受けられる歯科医院選びをしはじめているのです。

 社会の意識が変わりつつあるいま、その意識をいっそう深めるために、医療側は何をすべきか、どうすれば予防を定着させることが可能なのか考えなければなりません。

 そして、努力した歯科医院が報われるのは当然です。努力しないで「患者さんがこない」とぼやいていても仕方ありません。予防管理に歯科医院をあげて真剣に取り組めば、10年先には確実に成果は上がっていくものです。

予防歯科学の理念(Bernier,J.L)

予防歯科学の理念は歯科臨床に意義を与えるものであり、臨床面の技術を低下させることなしに科学的な裏づけをもつ歯学を前方に押し出すことである。歯科医師は患者の口腔の健康に関した問題を診査するにあたり、次のことがら、すなわち“現在必要とするいくつかの処置が終わったあと、10年後にその患者の口腔全体の健康状態がどうなっているであろうか”を自ら問う必要がある。

この理念を生かした臨床は総合的歯科臨床(comprehensive dentistry)とよぶべきであろう。



来月は渡辺歯科医院
渡辺 治先生にリンケージします。





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