岡山の歯科材料卸売株式会社リンケージ藤波　ひとリンケージのページ

株式会社リンケージ藤波

	（医）おおもり歯科
	理事長
	大森　潤

1987年　岡山大学歯学部　　　　　　卒業
以後
1992年まで　岡山大学歯学部歯科補綴学
　　　　　　　　第１講座　入局
1992年　倉敷市にて　おおもり歯科　開設
2001年　岡山大学大学院医歯学総合研究科
　　　　　歯科麻酔学分野　　　　　入学
2005年　　　　　同　　　　　卒業（歯学博士）

「棟梁」

　皆さん、こんにちは。実は、お話をいただいて初めて、HPとこのコーナーを知ったのですが、私の誇れる同級生たちを含む錚錚たる方々の素晴らしいメッセージが掲載されていました。残念ながら、私には、お役に立てるような話はできませんので、最近出会った素敵な人々とのエピソードを紹介することにします。
　昨年、家を新築しました。設計士が何よりこだわったのが大工の腕でした。棟梁は、絵に描いた典型的な大工といった印象で、寡黙で頑固で一見恐そうな方でした（鼻歌は歌いますが）。大工チームの仕事ぶりは、真面目で信頼できるものでしたが、あたりまえのように平然と進んでいく過程を見ながら《特別に気合入れてくれよー！間違っても手をぬくなよー！》と心の中で叫んでいました。なにしろ、大工さんにとっては通常の仕事でも、私にとっては一生に一度の大仕事ですから。この気持ち、わかりますよね！そして結果は？というと、余計な心配をしなくとも、評判通りの素晴らしい腕前を披露してくれました。木の柱や梁などを露出させた木肌を見せる造りなので、素人の私でも出来映えのよさがわかり、周囲の評価も上々で嬉しくなりました。心から感謝しています。
　ふっと気づきました。自分は毎日当たり前のように患者を診ている。でも、患者にとっては一生に何度もない歯医者との出会い・からだを委ねる大仕事。不安もあれば特別な思いも。患者にとっての私は、私にとっての棟梁と同じ。絶対に信頼や期待を裏切れない。また、医療は、相手（患者）を選ぶことは許されない。ならば、少なくとも常なる「集中と自然体」が求められる。こうした基本を改めて思い出しました。しかし、真に実行することは、煩悩の多い私には難しいことで、毎日言い聞かせています。果たして、私は、おおもり歯科は、あの棟梁に、あの大工チームに勝てるのでしょうか。頑張らなきゃね！
　完成打ち上げでお世話になった面々と飲み交わしました。「職種は違うけど、丁寧な仕事を見て、初心を取り戻す感じで刺激されました」と伝えると、皆、満更でもない様で、宴席はえらい盛り上がりよう。棟梁は、私のとっておきの純米大吟醸を「空にしてもええか？」と独占して飲みながら、ポツリ「うれしいのお・・」と言ってくれました。そして、酔っ払いすぎて忘れ物をして帰りました.

「みつを」

　私の中２の娘は「相田みつを」の大ファン。子どもながらに“書”に興味をもつとは感心すべき、と親ばか。どうやら、独特の文言に心を打たれたようだ。他にも“格言”シリーズはよくあるが、教育めいたものが多く娘には不人気。さすがは“みつを”の実力か。とにかく、そのうち“相田みつを美術館”に連れて行き、額でもカレンダーでも気に入ったものを買ってやると約束をしたものの、なかなか機会がなく言い訳ばかりしていた。
引越しの片付づけで家中ごった返していた時、１階のばあちゃんがのそのそと２階に上がってきて
「奥からこんなもの出てきたけどあんたいる？」
私は思わず娘の名を叫んだ
「杏ちゃーん！！」
いま娘がレッスンしているピアノの上にはその額が飾られている。
『　つまづいたって　いいじゃないか　人間だもの　　　みつを　』

次回はリンケージ藤波さんの研修会で紹介され、私が財テクパートナーとして頼りにしているタッグリスクコンサルタントにお願いしました。乞うご期待！

来月はタッグリストコンサルタント
田鎖社長にリンケージします。